Sakurajosui Confidentialさんで、非常に興味深い史料の存在が指摘されています。
私ならこれを見ても完全に見過ごしているところですが、この地図は赤堤、松原までを範囲として含んでいて、かつ、道路と水路が克明に書き込まれています。つまり、現在下高井戸駅のある場所までが範囲に含まれます。
ここで重要なポイントは、「水路」です。
なぜかといえば、近代的測量技術で作成された明治から昭和初期ぐらいのまでの古地図には割と古道の道筋が残っていたりするのですが、水路の記載にはあまり熱心ではない傾向が見られるからです。(それが、玉川上水下高井戸分水の流路がミステリー化する1要因になっているとも言えます)
そして、現在も下高井戸駅南部の世田谷線沿いには水路や水路の痕跡らしい場所が見られます。(ついでに言えば、明大前駅南部の井の頭線沿いにも見られます)。
この「目黒筋御場絵図」は、それらを解釈するための史料として役立つ可能性があります。
なかなか興味深い話です。